寺院紹介

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金峰山金剛院 金藏寺(金蔵寺)


所在地 〒192-0003 東京都八王子市丹木町2-252
交 通 JR 中央線/八王子駅
バス/杏林大学行滝山城跡下 徒歩3分
開 創 康永2年 (西暦1342年)
本 尊 釈迦如来

金峰山金剛院と称し、本尊は釈迦如来。康永2年(1342)開山。惠印法師が吉野金峰山蔵王権現を高月の地に勧請したのが当寺の起源であるといわれています。当時は修験に属し、本行・専国・宮本・金・円泉などの諸坊が境内に存在しました。その後天文13年(1544)現地に宮本坊良運が中興し、慶安2年(1649)8月、寺領25石の御朱印を賜わりました。同村蔵王権現社の別當でした。
いまも檀徒が保管継承している版木には「武州多磨郡瀧山荘丹木村金峯山御獄蔵王大権現記…当社権現の霊像は……本地は釈迦、弥勒観音並びに末社五十余神の端像共に皆悉く聖徳太子の正作也。社の立は何代に始まるを知らず。或いは曰わく人王三十四代推古天皇に………慶長17年(1612)壬子9月旦、別當金蔵寺住持」と刻まれています。
本尊の他にも弁財天、不動尊、観世音菩薩、蔵王権現、十一面観音、仁王など多数の仏像仏具を蔵していましたが、明治元年(1868)の神仏分離令(廃仏毀釈)に伴う仏寺、仏像、経文などの破壊運動から逃れるため、これら宝物は近くの御岳神社や仏閣に移転、安置されたと伝えられています。
明治7年(1874)10月15日、留所(とどころ)学校を当寺に移転しましたが、大風害によって本堂が倒壊、再興を期したものの、所謂檀家寺に非ず、檀徒数甚だ少なく、未だ本堂再建には至っておりません。

 

境内跡 墓所

 

境内跡は、玉石を積み上げた石垣とともに今も名残りをとどめ、春には桜の花に埋もれます。
本山の金峰山寺(きんぶせんじ)は、奈良県吉野金峰山にある金峰山修験本宗の本山で、もと天台宗。役小角の創建。後醍醐天皇(1288~1339)の行在所(あんざいしょ)でした。
高師直(こうのもろなお=南北朝時代の武将。足利尊氏の執事)らの軍に焼かれましたが、天正年間に豊臣秀吉が修造しました。修験道の中心道場でもあります。

 

○年中行事
(不定期=年1回) 薬師講