寺院紹介

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円通山正受院 安禪寺(安禅寺)


所在地 〒160-0005 東京都新宿区愛住町9-3
交 通 地下鉄丸の内線/四谷三丁目駅 徒歩3分
開 創 慶長13年 (西暦1608年)
本 尊 釈迦如来

安禅寺は慶長13年5月28日(1608年)江戸城の和田倉門付近に真言僧行善によって創建された。寛永11年(1634年)将軍家光による江戸城拡張の時見附の外に寺院が移転させられた際に安禅寺も現在地に移った。当初は安善寺と善の字を使用していたが後に、文化10年5月阿部備中の守が此の禅の字に取り定めた。
往古は日蓮宗であったが中興堯観の代に天台宗になる(台宗開基法印堯観元禄8年11月25日寂)。寺の門前にある「たんきり地蔵」は創建当時からあり、このお地蔵様も一緒に引越して来た。その後安政6年(1859年)青山恩田の大火といわれる山ノ手の大火の時に寺が類焼し、同時にお地蔵様百観音堂が被災した。
明治維新後は寺もお地蔵様も無事にきたが大正12年9月1日関東大震災の時に頭部がかけて転落した。それを第21世徳田師が谷中の千体地蔵を作った仏師に頼んで修復し、木造の御堂を作って荘厳していた。しかし、第二次大戦の昭和20年5月25日の空襲でお寺と共に焼失した。
しかし、形あるもの即ち石の御仏体は亡びたが、形なきもの即ちお地蔵様の大慈大悲は亡びなかった。先代昌舜師の努力によって昭和32年8月15日丈六の小松石のお地蔵さんが復元され、今日も霊験あらたかなお地蔵様として信仰されている。
次に現在は百観音堂は有りませんが、山之手三十三所観音第25番札所安禅寺の聖観世音菩薩が本堂の脇に安置してあります。寺の縁起によると慈覚大師作で、木像長さ三尺は先の大戦の戦災もまぬがれました。

 

当寺聖観自在尊は慈覚大師唐より帰朝し、比叡山首楞嚴院において自彫刻し給ふ天下三体の霊像なり。元亀二年叡山兵火の時ある僧に背負われ美濃の山中にのがれ、諸人の崇敬を集めていたが、正徳年中に尊像を守る僧に夢のおつげがあった。”是より東のかた武蔵の国の吾が有縁の地に移しなば永く末代の有情を済度し、殊には女人の難産、幼児の病患を救ひ普く衆生を守護せん”と、僧はお告げ通りに像と供にこの地に下り、安禅寺百観音堂のご本尊となる。

 

○山之手三十三観音札所
現在の巡拝コース(数字は札所番号)
飯田橋駅-3.筑土八幡-安藤坂-伝通院-富坂-4.西岸寺-元へ戻り江戸川沿いに江戸川橋-8.養国寺-7.護国寺-東池袋-都電-学習院下-9.新長谷寺(金栗院)-20.千手院(南蔵院)-早稲田-14.観音寺-15.龍泉寺-16.放生寺-18.来迎寺-19.清源寺-12.宗清寺-11.宗源寺-榎町-弁天町-柳町-薬王寺町-23.浄運寺-25.安禅寺-26.顕性寺-27.真成院-28.一行院-青山一丁目-29.龍泉寺-青山一丁目-赤坂-31.浄土寺-弁慶橋-32.心法寺-33.市谷八幡