寺院紹介

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當麻山 泉藏院(泉蔵院)


所在地 〒187-0001 東京都小平市大沼町5-9-8
T E L 042-341-3836
交 通 西武新宿線/小平駅 徒歩20分
バス/西武新宿線花小金井駅または中央線武蔵小金井駅
東久留米駅西口行 (錦城高校経由) 昭和病院北入り口1分
開 創 延享元年 (西暦1744年)
本 尊 如意輪観世音菩薩

泉蔵院のあります小平市大沼町は、江戸期徳川吉宗公の時代の新田開発によって開かれた場所です。元文元年に行われた初めての検地の際、開拓当初からの念願であった寺院の建立を代官に願い出て、寺領の予定地を年貢免除地として認めてもらいました。また、當麻弥左衛門と當麻傳兵衛も自分の所有地を寺領に寄付し、寺院建立に備えました。
しかし、当時は新寺院の建立は容易に幕府の許可を得ることができない時代でした。そこで多摩郡今寺村(現青梅市今寺)の報恩寺の塔頭であった泉蔵院を譲り受け移築するということで、新田側と報恩寺の連名で延享元年(1744)2月寺社奉行に引寺を願い出て、同年7月許可を得ることができました。そして同年12月5日に引寺を済ませ、運承法印を勧請して開祖とし、當麻弥左衛門と當麻傳兵衛を開基としその姓を山号に留め當麻山泉蔵院が生まれました。
当時の本堂は老朽化が激しく昭和56年(1981)に改築され、ご本尊には、江戸期(年代不詳)の如意輪観世音菩薩をご安置しています。この如意輪観世音菩薩には、恵心僧都源信作と伝えられる聖観世音菩薩が体内に納められています。
薬師堂は現在墓地となっている本堂の北側にあった閻魔堂を移築したものと伝えられていましたが、昭和42年(1967)に改築されています。昔は縁日(毎月12日)には近隣の村からも大勢の人が訪れ市が立つほどの賑わいだったそうです。なお閻魔堂の閻魔と奪衣婆は平成5年(1993)に修復され、本堂にご安置しています。
鐘楼は本堂と同じ昭和56年(1981)に新築され、大晦日には檀家の方々だけでなく、ご近所の多くの方が「鐘つき」を楽しみにしています。
多寶塔は昭和58年(1983)に新築されました。この多寶塔の建てられた場所には、明和3年(1766)に建てられた「寶池院塔」という小さな石塔と「お経を埋めた」と伝えられる経塚と呼ばれる小さな塚が有りました。昭和57年(1982)に発掘しましたところ、地下2メートルから経箱の破片と経巻の軸の破片が出てきました。そしてこれらの尊い遺品を永久に保存すると共に、祖先の遺志を顕彰し、菩提のために多寶塔は建立されました。
高さ4メートルの青銅不動明王は昭和59年(1984)に造立されました。当初不動護摩は露天の護摩壇で修されていましたが、現在は昭和63年(1988)の比叡山開創1200年記念と現住職の晋山記念に新たに建立された不動堂に於いて修されています。

 

○年中行事
毎年8月9日 大施餓鬼会